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緑内障1(SBSラジオ第8回)


SBSラジオ「聴いてみよう!最新の眼の健康」第8回:2011年11月25日放送分
寺田 海のように広く深い思いやり、慈しみの心をモットーに眼科診療に取り組まれている浜松市中区助信町の海谷眼科院長でいらっしゃいます海谷忠良先生をお迎えして、眼の健康について最新情報を伺います。海谷院長、こんにちは。よろしくお願いします。

海谷 こんにちは

寺田 今月は2大失明原因のひとつである緑内障についてお話を伺います。緑内障は日本では失明原因の第1位ということなんですね。とても危険な眼の病気だということなんですが、まずはどのような病気なのか教えていただけますでしょうか。

海谷 緑内障は眼の神経の病気です。症状としてはかすんだり視野異常がありますが、最初はほとんどが無症状ということが多いですね。

寺田 緑内障の原因はなんでしょうか。

海谷 眼圧が高くなるという要素もありますが、視神経の変化が原因です。視神経は眼から頭の方に走っているんですけども、眼の中に入ったところの視神経の頭(乳頭)のへこみが大きくなったり、写真のフィルムにあたる網膜の神経の線維が一部脱落したり弱くなったりするなど、緑内障に特有の変化がでてきてしまいます。

寺田 そのような変化が出てくると見え方がちょっと変わってきたりするのですか?

海谷 そうです。ただ眼の神経にちょっとした変化が起きたからすぐ視野の変化が出るということではありません。神経の5割近くが障害されてから初めて視野の異常が出るから怖いんです。

寺田 日本ではやはり緑内障が非常に多いということですね。

海谷 岐阜の多治見市での疫学調査では、40歳代の5%に緑内障が認められたというデータがあります。

寺田 病気の進行には眼圧が大きく関わっているのですか?

海谷 そうですね。眼圧はだいたい10~21ミリメートル水銀柱が正常範囲といわれているんですけども、20以上あれば検査でひっかかります。しかし正常範囲の中での緑内障(正常眼圧緑内障)というのもあり、日本人には多いと言われています。

寺田 なぜ眼圧というのは上がってしまうのでしょうか?

海谷 眼圧をコントロールする中枢とされる部分が障害を受けて、眼圧のコントロールがうまくいかなくなるからだと言われています。

寺田 こうしてお話を伺ってましても、素人にはほんとにわかりにくく、発見も非常に遅いということで怖い病気ですよね。

海谷 緑内障はガンと一緒です。がんも症状が出たときには末期が多い。緑内障も、ここが見えないとか半分から上が見えないなどの症状が出た時には相当進行していると言えます。

寺田 初期の段階では自覚症状がほとんどないということでしたけども、例えばその自覚症状がある、見え方がおかしいなというのは具体的にはどのような症状がでてくるんでしょうか。

海谷 症状はほとんどないですよ。あとは末期的に視野の異常が出ます。

寺田 それがわかってきたときにはかなり進行しているということですか?

海谷 そうですね。ただ症状がなくても40歳代の成人病検診などの眼底の検査で視神経の変化が見つかり緑内障と診断されて早期に治療をできることはあります。

寺田 これまでお話いただいた症状というのはゆっくり病気が進行していく慢性の緑内障、原発開放隅角緑内障といわれるものですが、もうひとつ緑内障の種類があるということなんですけども教えていただけますか。

海谷 閉塞隅角緑内障というのがあります。眼の中の栄養を含んだ房水という水が、茶目の後ろから分泌されて、黒目と茶目の間にある隅角から流れるのですが、これはその隅角が閉塞してしまい、房水の流れが妨げられ眼の中にたくさんたまって眼圧の上昇をきたしてしまいます。
時々閉塞して眼圧が少しずつ上がっていくものや、急激に全部隅角が閉塞して眼圧が急に高くなってしまうものがあります。急性のものは、頭痛や嘔吐を伴います。昔はその症状から脳腫瘍などと間違えられて脳外科でいろいろ検査している間に失明してしまうということがありました。最近では緑内障の急性発作だと認識され眼科に受診するということが多くなっております。

寺田 いずれにしても少しの変化も見逃さないように検診をまめに受けるということは必要ですよね。

海谷 絶対必要ですね。

寺田 特に気をつけなければいけない年齢とかはあるんでしょうか。

海谷 最初にお話した開放隅角緑内障の場合はだんだん白内障が進んでいくという年齢のとき、あとは近視が強い人は要注意です。

寺田 そうなんですか。非常に注意しなければならない緑内障について今回は原因とその症状についてお話を伺いました。さて次回ですが、緑内障の検査、そして治療法についてより詳しくお話をうかがって参ります。次回もよろしくお願いいたします。
※これはラジオ放送の内容をテキストに書き出したものですが、一部修正を加えてあります。