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花粉症(SBSラジオ第10回)


SBSラジオ「聴いてみよう!最新の眼の健康」第10回:2012年1月27日放送分
寺田 海のように広く深い思いやり、慈しみの心をモットーに眼科診療に取り組まれている浜松市中区助信町の海谷眼科院長でいらっしゃいます海谷忠良先生をお迎えして、眼の健康について最新情報を伺います。海谷院長、こんにちは。よろしくお願いします。

海谷 こんにちは

寺田 今月はお悩みの方がたくさんいらっしゃると思います、花粉症についてお話を伺います。
くしゃみや鼻水が止まらない、目がかゆくてたまらないという花粉症に悩まされる季節になってきましたね。花粉のせいで目がかゆくなると思うのですが、どのようなメカニズムがあるのか教えてください。

海谷 私達の身体は細菌とかウイルスなどの異物が身体に入ってきた時に、抗体を作り異物を排除する免疫という機能を持っています。これが普通の状態なんですけども、異物に対して体が過剰に反応しすぎてアレルギー症状をおこす場合があります。
花粉症の場合は花粉という異物(アレルゲン)ですね。このアレルゲンが結膜につくと、IgE抗体というものが作り出されます。さらにこれと花粉が反応してヒスタミンなどの物質が放出されます。これが結膜にある神経を刺激して、かゆみ、充血を起こします。これが花粉によってアレルギー性の炎症をおこすメカニズムです。

寺田 やはり1年を通しますと、この時期はスギ花粉というのが一番多いのでしょうか?

海谷 そうですね。件数としては非常に多いですね。

寺田 まったく花粉症にならない方、軽い方、そしてひどい人症状が出る方。そこにはどんな違いがあるのでしょうか。

海谷 体質の違いがあります。症状がひどい方は、抗体を多く作りだすアレルギー体質で、症状がひどくない人に比べると結膜のかゆみや充血の原因となるヒスタミンに対してもはるかに敏感だといわれています。

寺田 治療方法はありますか?

海谷 抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬による点眼が主流です。効果が出るまで数週間かかるため、花粉が飛散する時期の2 週間~4週間くらい前から点眼を始めるとより効果的です。点眼薬を使用しても症状が抑えきれないときは内服薬を使います。

寺田 2月頃発症する方は、1月に点眼を開始して体制を整えておくということですね?

海谷 そうですね。

寺田 よくステロイドが効くという話を聞きますがいかがですか?

海谷 一剤で効果が出ない場合は抗アレルギーのステロイドの点眼が有効です。ただし眼圧が上がるなどの副作用がありますから、眼科専門医にかかって眼圧のチェックをしながら使用してください。ステロイドによる緑内障が合併症としては一番危険です。

寺田 充分に注意をしながら使う必要があるということですね。症状が出ないよう予防をすることも大切ですね。

海谷 そうですね。花粉を目の中に入れないことが必要です。花粉症用の眼鏡も発売されておりますし、通常の眼鏡の使用もおすすめです。また外出して家の中に入るときは、花粉を持ち込まないように注意しましょう。

寺田 最近では、カップ式の目の洗浄機が市販されていますね。私も使ったことがありますが、効果はあるのでしょうか。

海谷 洗うことだけを考えると効果が無いとはいえませんが、あまりおすすめできません。なぜかというと、目の周りについている花粉やバイ菌を含んだ水で目を洗うということになってしまうからです。角膜に傷があったりすると細菌感染をおこして重篤な合併症をおこす危険性もあります。

寺田 そうなんですね。では花粉を洗い流す方法はありますか?

海谷 防腐剤の入っていない人工涙液を使って目の表面の花粉を洗い流す要領で頻繁に点眼すると効果的です。花粉症の方は涙液の分泌が少ない場合が多いので、目の表面についた花粉を洗い流す作用が不十分になってしまいがちになるのです。

寺田 花粉症によって大きな目のダメージを受けてしまいます。症状を少しでも軽くするためにも眼科専門医による診察を受けるようにしましょう。海谷院長お話をどうもありがとうございました。
※これはラジオ放送の内容をテキストに書き出したものですが、一部修正を加えてあります。