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独自の手術法を開発:緑内障手術


独自の手術法を日本眼科手術学会で発表

発表する海谷医師

海谷医師は数十年前より、海谷眼科名誉院長・新潟大学名誉教授で緑内障研究の第一人者である岩田和雄先生と緑内障手術の手術法を共同で考案 して参りました。
その後より良い効果を求め、独自に術式の改良を進め新しい緑内障手術の方法を開発、2010年1月東京国際フォーラムで開催された第33回日本眼科手術学会で発表いたしました。
(タイトル:マイトマイシンC併用二重フラップ穿孔トラベクレクトミー)

また、2011年1月国立京都国際会館で開催された第34回日本眼科手術学会においては、新しい手術法での緑内障術後について臨床データをまとめ、眼圧コントロールや合併症対策についてより良い成績が得られていることを示しました。
(タイトル:MMC併用二重フラップ穿孔トラベクレクトミー術後の濾過胞形状)

術式改良への取り組み

眼の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水とよばれる液体が流れています。「房水」は「毛様体」でつくられ「隅角」で吸収され、こうして眼は一定の圧(眼圧)を保ち眼球を保持しています。この「房水」の吸収が悪くなると眼圧が上昇し網膜の神経線維が障害され、この結果視野の欠損や狭窄が生じてきます。これが緑内障で、眼圧を下げることが治療の原則です。

降圧剤の点眼・内服やレーザー治療を行っても眼圧が充分下がらない場合に手術を行います。
緑内障の代表的な手術法であるトラベクレクトミー(線維柱帯切除術)は房水の流れを妨げている部分を切開し流路をつくって房水を流れやすくする濾過手術です。結膜を開き「強膜」に弁を作製し、さらに「前房」との間にトンネルを作ります。こうして「房水」は「前房」からトンネルを通って強膜弁の下を通り、結膜下に流れるようになります。

緑内障手術

この方法は、切開した部分が自然治癒することでトンネルがふさがれてしまうという問題が起こりやすく、1980年代からはその創傷治癒を抑制するマイトマイシンC(抗がん剤性抗生物質)を手術中に併用する方法がとられるようになりました。この術式はマイトマイシンC併用穿孔性トラベクレクトミーといわれます。

この術式は眼圧を下げるという目的に対する術後成績が飛躍的に向上する一方、房水が過剰に濾過されてしまい低眼圧に起因する合併症のリスクが高くなるという問題が発生しました。

この問題点を解決するため1995年、岩田名誉教授と海谷医師らがマイトマイシンC併用非穿孔性トラベクレクトミーを考案しました。これは、前房に穴を開けずに房水を結膜下に導くバイパスを形成する手術で、術後の房水の過剰濾過に起因する低眼圧を防ぐことを目的としました。 
この術式では術後の房水の過剰濾過に伴う低眼圧に起因する合併症の低減と、眼圧を下げるという目的を両立させることが出来ました。多くの施設で試みられ、良好な成績と安全性に一定の評価が得られました。しかし長期に渡る眼圧コントロールは難しく、術後管理も容易ではないなどの課題がありました。また、マイトマイシンC併用による晩期感染症の問題もありました。

確実な眼圧下降効果と合併症リスクの低減、術後管理法の簡便化、感染への対策を求めた海谷医師は、術式の改良に取り組みマイトマイシンC併用二重フラップ穿孔性トラベクレクトミーを開発しました。

緑内障手術の手術:術式改良の流れ

トラベクレクトミー
マイトマイシンC併用穿孔性トラベクレクトミー
マイトマイシンC併用非穿孔性トラベクレクトミー
マイトマイシンC併用二重フラップ穿孔性トラベクレクトミー

マイトマイシンC併用二重フラップ穿孔性トラベクレクトミーは内層強膜弁を作成し切除せずに元の位置に戻す術式で、2008年より海谷眼科、かけ川海谷眼科にて施行しております。

マイトマイシンC併用二重フラップ穿孔トラベクレクトミーは、良好な眼圧下降効果が得られ、内層強膜弁を元の位置で戻すことで” 弁” の働きをさせることにより、術後の低眼圧に起因する合併症リスクが低減することと、術後管理の簡便化が期待されております。また結膜血管を温存し、感染のリスクを下げる工夫がされております。

マイトマイシンC併用二重フラップ穿孔トラベクレクトミー


術後検査の充実

海谷眼科、かけ川海谷眼科では、OCTによる濾過胞の画像診断等、術後の検査も充実させております。今後も常に最新・最良の医療を患者様にご提供できるよう努めて参ります。

OCT

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